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ドローンのリモートIDとは?内蔵・外付けの違いと免除される3つの場合、機体登録との関係【航空法】

ドローンのリモートIDとは?内蔵・外付けの違いと免除される3つの場合、機体登録との関係【航空法】 ドローン

※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。制度の内容は国土交通省の公式ページで2026年10月29日に確認した情報です。

この記事の結論

  • リモートIDは、100g以上の登録済みドローンが飛行中に登録記号などを電波で発信する機能です。機体登録とセットで搭載が義務です
  • 搭載が免除されるのは3つの場合だけ。事前登録期間(2021年12月20日〜2022年6月19日)に登録した機体、届け出たリモートID特定区域で補助者を置くなどの措置を講じた飛行、十分な強度の紐などで係留した飛行です
  • DJI Neo 2のような内蔵型の機体は、機体登録後にアプリで登録記号を書き込めば完了。内蔵でない機体は国交省に届出のある外付け機器を取り付けます

ドローンを買って機体登録を済ませると、次に出てくるのが「リモートID」です。登録とは別の義務なのか、自分の機体に内蔵されているのか、付けなくてよい場合があるのか。この記事は国土交通省の無人航空機登録ポータルと関連資料で確認できた範囲だけで、リモートIDの仕組み、設定の手順、免除される3つの場合、内蔵型と外付け型の見分け方を整理します。

ドローンのリモートIDは機体登録とセットの義務。2022年6月20日から100g以上の機体は登録記号の表示に加えてリモートIDの搭載が必要で、登録記号・製造番号・位置・速度・時刻・認証情報を1秒に1回以上発信する

ドローンのリモートIDとは: 飛行中に登録記号を電波で発信する機能

国土交通省の無人航空機登録ポータルは、リモートIDを「リモートID機器が電波で機体の識別情報を発信し、飛行中でも登録済みかどうかを判別できるようにするもの」と説明しています。同ポータルには「発信される情報に個人情報は含まれません」とあります。

発信する内容は、国土交通省の「無人航空機リモートID機器等及びアプリケーションが備えるべき要件」に書かれています。登録記号、製造者の定める製造番号、無人航空機の位置・速度情報と時刻情報、認証情報を、1秒に1回以上発信します。方式はBluetooth 5.x Long Range、Wi-Fi Neighbor Awareness Networking、Wi-Fi Beaconのいずれかの直接放送です。飛行中は自動で発信し続け、操縦者の操作で止められない仕様とされています。

機体登録とリモートIDは2つで1セットの義務

2022年6月20日から、屋外で飛ばす100g以上の機体は機体登録が義務になりました。同ポータルは、登録した機体について「機体への登録記号の表示に加え、リモートID機能を搭載しなければなりません」としています。つまり、登録記号を機体に貼るだけでは足りず、リモートIDの搭載までが登録の義務です。100gの境目や登録の画面手順は機体登録のやり方で解説しています。登録の有効期間は3年です。

リモートIDの設定手順(5ステップ)

買ってから飛ばすまでの流れは次の5ステップです。内蔵型か外付け型かで4番目の作業が変わります。

ドローンのリモートID設定は5ステップ。100g以上か確認→DIPS 2.0で機体登録→国交省の一覧で内蔵型か外付け型かを調べる→内蔵型はアプリで登録記号を書き込み、外付け型は一覧の機器を取り付ける→飛行前にアプリの表示を確認

手順1: 飛ばす状態の重量が100g以上かを確認する

対象は屋外を飛行させる100g以上の機体です。バッテリーを含めた飛ばす状態の重量で判断します。DJI Neo 2は151gなので対象です。HOVERAir VERSAのように、手持ちでは163gでも飛行時はフライトウィングを付けて約230gになる機体は、飛行時の重量で見ます。100g未満の機体は100g未満ドローンの選び方のとおり登録もリモートIDも不要です。

手順2: DIPS 2.0で機体登録をして登録記号を表示する

国土交通省のドローン情報基盤システム(DIPS 2.0)で機体を登録すると、登録記号が発行されます。登録記号は機体に確実に表示する必要があり、登録の更新をしても記号は変わりません。複数の機体を持っている場合は、飛ばす前に機体ごとに登録します。

手順3: 国交省の一覧で内蔵型か外付け型かを調べる

国土交通省は「適合しているとして届出があったリモートID機器等の一覧」を公開しています(2026年7月8日更新)。届出書の定義では、内蔵型は「無人航空機と一体のもの」、外付け型は「無人航空機と独立したもの」です。一覧にはDJI Neo 2(2025年10月16日・内蔵型)、DJI Avata 360(2026年3月13日・内蔵型)、Antigravityの型式DE001(2025年11月26日・内蔵型)、HOVERAir X1 PRO・X1 PROMAX・AQUAなどが載っています。自分の機体の型式が内蔵型として載っていれば、追加の機器は不要です。

内蔵型は無人航空機と一体のリモートID機器でDJI Neo 2・Avata 360・Antigravity DE001・HOVERAir X1 PROなどが国交省の一覧に掲載。外付け型は機体と独立した機器でTEADやBraveridge製などを取り付ける

手順4: 内蔵型は登録記号を書き込む、外付け型は機器を取り付ける

内蔵型の機体は、機体登録で発行された登録記号を機体側に書き込みます。Neo 2はDJI Flyアプリからこの操作を行います。画面の位置は自撮りドローンの登録・リモートID早わかりに書いています。内蔵型でない機体は、一覧に外付け型として載っている機器(TEAD製やBraveridge製など)を取り付け、その機器に登録記号を設定します。

手順5: 飛行前にアプリの表示を確認してから離陸する

リモートIDは飛行中に自動で発信されますが、登録記号の書き込みが済んでいなければ発信する内容がありません。離陸前にアプリ側で登録記号が反映されているかを確認する習慣をつけてください。機体登録とリモートIDが済んでも、夜間やDID上空などの特定飛行には別途飛行許可・承認の申請が必要です。

リモートIDの搭載が免除されるのは3つの場合だけ。事前登録期間(2021年12月20日〜2022年6月19日)に登録した機体、届け出たリモートID特定区域で補助者の配置などの措置を講じた飛行、十分な強度の紐などで係留した飛行

リモートIDの搭載が免除される3つの場合

国土交通省の無人航空機登録ポータルは、搭載が免除される場合として次の3つを挙げています。

1. 事前登録期間中に登録した機体

登録制度が義務化される前の事前登録期間(2021年12月20日〜2022年6月19日)に登録手続きを行った機体は、リモートIDの搭載が免除されます。オンライン申請は6月19日中に受付番号が発番されたもの、書面申請は消印が6月19日までのものが対象です。登録を更新すれば免除は続きますが、更新しなかった場合は搭載義務の対象になります。2022年6月20日以降に買った機体には当てはまりません。

2. 届け出たリモートID特定区域で措置を講じた飛行

あらかじめ国に届け出た「リモートID特定区域」の上空で、飛行を監視する補助者の配置や区域の範囲の明示などの措置を講じて行う飛行です。届出要領では、補助者が区域内か周辺で目視により監視すること、塀・柵・縁石・コーン・看板などで区域の外縁を周囲の人が認識できるようにすること、届出書の写しを携帯することが求められます。届出は飛行開始希望日の5開庁日前までに、東京航空局か大阪航空局へ行います。

3. 十分な強度の紐などで係留した飛行

十分な強度を有する紐などで機体を係留して行う飛行です。自由に飛び回る空撮や、自分を追いかけて撮る自撮り飛行には使えません。

リモートIDの判断フロー。100g未満は機体登録もリモートIDも不要、100g以上で国交省の一覧に内蔵型で載っている機体(DJI Neo 2など)は登録記号を書き込むだけ、載っていなければ一覧の外付け機器を取り付ける

判断フロー: 自分の機体に何が要るか

飛ばす状態で100g未満なら、航空法の無人航空機に当たらないため機体登録もリモートIDも不要です。ただし小型無人機等飛行禁止法や各自治体の条例は重量に関係なく適用されます。100g以上で、国交省の一覧に内蔵型として載っている機体なら、機体登録のあとに登録記号を書き込むだけです。一覧に載っていない機体や自作機は、外付け型の機器を取り付けます。3つの免除に当てはまる飛行だけが、搭載なしで飛ばせる例外です。

なお、リモートIDは電波法の技適マークとは別の制度です。海外から輸入した機体は、リモートIDの前に技適の有無を技適マークガイドで確認してください。

よくある失敗3つ

  • 機体登録だけで終わっている…登録記号の表示に加えてリモートIDの搭載までが義務です。内蔵型でも登録記号の書き込みを忘れると発信されません。
  • 海外の「250g」基準で考えている…日本の境目は100gです。249gのAntigravity A1も151gのNeo 2も対象です。
  • 「補助者を置けば免除」と思い込んでいる…補助者の配置だけでは足りず、リモートID特定区域の届出を事前に行い、区域の明示と届出書の携帯が必要です。

内蔵型で手続きが軽い入門機

DJI Neo 2は151gで機体登録の対象ですが、国交省の一覧に内蔵型として届出があり、登録記号を書き込むだけで外付け機器は不要です。手のひらから発着できる入門機として、手続きの軽さも選ぶ理由になります。HOVERAir VERSAとの違いはVERSA vs Neo 2にまとめています。

入門向け
DJI Neo 2(151g・4K動画対応の手のひらサイズドローン)

DJI Neo 2
38,390円 税込・楽天DJI公式ストア(2026年9月1日時点)
  • 151g・100g以上なので機体登録が必要
  • 4K動画・被写体トラッキングに対応
  • 手のひらから発着できる軽量ドローン

まとめ

  • リモートIDは、登録記号・製造番号・位置・速度・時刻・認証情報を1秒に1回以上発信する機能。個人情報は含まれません
  • 2022年6月20日以降、100g以上の機体は機体登録と登録記号の表示に加えてリモートIDの搭載が義務。登録の有効期間は3年
  • 免除は、事前登録期間(2021年12月20日〜2022年6月19日)の登録機、届け出たリモートID特定区域での措置付き飛行、係留飛行の3つだけ
  • 内蔵型は登録記号を書き込むだけ。DJI Neo 2・Avata 360は国交省の一覧に内蔵型として掲載。載っていない機体は外付け型の機器を取り付ける

2022年6月20日以降に買った機体で自由に飛ばすなら、リモートIDは必須です。国交省の一覧で内蔵型なら登録記号を書き込み、載っていなければ外付け機器を用意してから、飛行前にアプリの表示を確かめてください。

出典: 国土交通省「無人航空機登録ポータルサイト」「無人航空機の登録制度の概要」「無人航空機リモートID機器等及びアプリケーションが備えるべき要件」「リモートID特定区域の届出要領」「適合しているとして届出があったリモートID機器等の一覧」(令和8年7月8日更新)。いずれも2026年10月29日確認

カプ太のひとこと

カプ太
カプ太

登録記号を貼ったら終わりじゃなくて、リモートIDで発信するところまでが1セットなんだ。Neo 2みたいな内蔵型なら登録記号を書き込むだけだから、飛ばす前にアプリの表示を見てから出かけてね。

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