※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。法令の運用は変わることがあります。飛行前に必ず国土交通省・環境省および現地管理者の最新情報をご確認ください。
紅葉のシーズンが近づいてきました。色づいた山肌を上空から撮る映像は、ドローンならではの被写体です。ただ、いざ飛ばそうとすると「この場所、飛ばしていいのか?」で手が止まります。
この記事では、紅葉スポットでの撮影可否を3つのステップで判断する方法と、実際に撮るときの設定のコツをまとめます。国立公園については誤解が多い部分なので、環境省の公式見解に沿って整理しました。
飛ばしていいかは「3層チェック」で決まる
ドローンの飛行可否は1つの法律では決まりません。次の3つを順に確認します。どれか1つでも引っかかれば飛ばせません。
- 航空法(国のルール)— 国土交通省の許可・承認が要るか
- 土地の管理者・所有者— その土地でドローンを禁止していないか
- 自治体の条例— 公園条例などで禁止されていないか

ステップ1:航空法のチェック
まず機体登録とリモートIDが済んでいることが前提です(100g以上の機体は必須。詳しくは自撮りドローンの機体登録ガイド)。そのうえで、以下に当てはまる飛行は特定飛行として国交省の許可・承認が必要です。
- 人口集中地区(DID)の上空— 紅葉の名所でも市街地に近い場所は該当することがあります
- 人や物件から30m未満— 観光客が多い紅葉スポットで最も引っかかりやすい項目
- 夜間飛行・目視外飛行
- 地表から150m以上、空港周辺
- 催し場所の上空— 紅葉まつり等のイベント会場は該当します
DIDに該当するかは国土地理院の地理院地図や、DJI Flyなどのアプリ内マップで事前に確認できます。紅葉のピーク時期は人が集まるため、「30m未満」の条件が最大の関門だと考えてください。
ステップ2:国立公園は「飛行自体は許可不要」が公式見解
ここが誤解の多いポイントです。環境省(関東地方環境事務所)は、国立公園の区域内でのドローンの飛行や離着陸について、自然公園法による許可申請や届出は不要としています。「国立公園だから即アウト」ではありません。
ただし、以下は自然公園法に反する行為として罰則や原状回復命令の対象になり得ます。
- 他の利用者に著しく迷惑をかけた場合(著しい騒音、展望所の占拠など)
- ドローンの落下・衝突により野生生物を損傷させた場合
- 落下したドローンを回収せず放置した場合
また、ドローンポートの設置など工作物の新築や木竹の伐採を伴う場合は事前申請が必要です。国定公園・都道府県立自然公園も、多くの自治体が同様の運用を公表しています。
とはいえ「法律上は不要」と「飛ばしていい」はイコールではありません。次のステップが実質的な決め手になります。
ステップ3:土地の管理者と自治体条例が実質的な壁
環境省も注意喚起している通り、神社仏閣・公園施設など、土地や施設の管理者・所有者が敷地上空での飛行を禁止している場合があります。紅葉の名所は寺社や整備された園地であることが多く、ここで断られるケースが最も多い。事前に管理者へ問い合わせるのが確実です。
さらに、多くの自治体が都市公園条例でドローンの使用を禁止しています。国立公園とは別のルールなので混同しないでください。「県立自然公園はOKでも、市の都市公園はNG」ということが普通に起こります。
加えて、国の重要施設周辺は小型無人機等飛行禁止法により重量に関係なく飛行が禁止されています。
実際の探し方:撮れる場所を先に決める
おすすめは逆算です。「あの紅葉スポットで撮りたい」から入ると、ほぼ壁にぶつかります。
- DID外の山間部・河川敷を地図で候補出し(紅葉の名所そのものより、少し離れた尾根や谷が狙い目)
- 土地の管理者を特定して連絡(河川敷なら河川管理者、山林なら所有者や自治体)
- 平日の早朝に行く— 人が少なければ30m条件をクリアしやすく、光も柔らかい
飛行できる場所の基本的な考え方は機体登録のやり方と合わせて押さえておくと迷いません。
紅葉をきれいに撮る設定のコツ
時間帯は「朝の斜光」が最強
真上からの日光は紅葉を平坦に見せます。日の出から2時間ほどの斜めの光だと葉が透けて発色が良くなり、山肌に陰影が出て立体的になります。曇天も彩度が安定するので実は悪くありません。
NDフィルターでシャッタースピードを落とす
晴天の屋外は明るすぎてシャッタースピードが上がりすぎ、映像がカクついて見えます。ND8〜ND16を用意しておくと、自然なモーションブラーのある滑らかな映像になります。紅葉空撮では持っていく価値が最も高いアクセサリです。
機種別の撮り方
- Antigravity A1: 360度撮影なので構図を後決めできます。紅葉の谷を一直線に飛ばしておき、編集で見せたい方向を選ぶ撮り方が向いています
- DJI Avata 360: 谷や木々の間を抜ける躍動感のあるカットが得意。両機の違いはA1 vs Avata 360にまとめています
- DJI Neo 2: 151gと軽く登山に持ち込みやすい。ただし風に弱いため、稜線上の強風時は無理をしないこと
なおAntigravity A1はサマーセール第3弾で9月11日まで最大25%OFFです。紅葉シーズンに間に合わせるなら今が買い時で、セット選びは3セット比較をどうぞ。楽天スーパーセールも同じく9/11までです。
秋ならではの注意点
- 気温とバッテリー: 標高の高い場所は朝が氷点下近くまで下がります。リチウムバッテリーは低温で性能が落ちるので、内ポケットで温めてから使う
- 山の風: 稜線や谷筋は地上が無風でも上空は強く吹きます。帰還電力に余裕を持つ
- 落ち葉と離着陸: 積もった落ち葉はプロペラで巻き上がります。離着陸パッドがあると安全です
まとめ
- 可否は航空法→土地管理者→自治体条例の3層で判断する
- 国立公園は飛行自体に自然公園法の許可・届出は不要(環境省見解)。ただし迷惑行為・野生生物の損傷・機体の放置は罰則対象
- 実質的な壁は土地管理者の禁止と都市公園条例。寺社や整備された園地は事前確認を
- 人が集まる紅葉スポットでは「人・物件から30m未満」が最大の関門。平日早朝が狙い目
- 撮影は朝の斜光+ND8〜16。低温対策とバッテリー余裕を忘れずに
カプ太のひとこと
「”国立公園だからダメ”は実は誤解なんだ。ほんとの壁は土地の持ち主と市の条例。撮りたい場所より先に、撮れる場所を探すのがコツだよ!」

